反対咬合(受け口)は、なるべく早くなおすことをおすすめします。
乳歯列の反対咬合は、永久歯になれば自然になおるかもしれないと思う人がいるかもしれませんが、日本矯正歯科学会で発表されたデータによると、乳歯列の反対咬合が永久歯がはえてきて自然になおったのは、6%だけだそうです。
永久歯に生え変わっても反対咬合だったのは94%。
反対咬合は自然に治る可能性はかなり低いということです。
また、両親に反対咬合がある遺伝的なものは、自然には、なおりません。
子供の反対咬合では、少し受け口の顔ですが、成長していくとだんだんとしゃぐれ顔になってしまいます。
子供の顔は、丸く、かわいいですが、成長ともに顎が成長します。
でてくるところは、でてきて、だんだんと大人の顔になっていきます。
7~8歳ころに上顎が急速に成長します。
反対咬合では、上の前歯が、下の前歯にブロックされていますので、上顎が前に成長できません。
10~13歳ころから下顎が成長していき、身長の成長が終るまで、下顎も前に成長していきますので、反対咬合では、だんだんとしゃぐれ顔になっていきます。
しゃぐれ顔になってしまったら、歯列矯正治療では、しゃぐれ顔はなおりません。
しゃぐれ顔をなおすとなると、外科手術となり、大変です。
反対咬合の矯正治療は、3歳ぐらいから装置の練習をして、4,5,6歳ころまでには、治療を開始することをおすすめします。
反対咬合は、プレオルソのタイプⅢを使ってなおします。
夜、寝ている時にお口の中に入れます。
ムーシールドは、プレオルソがリリースになる前は、使ってました。
ムーシールドとプレオルソの違いは、プレオルソはムーシールドの進化版です。
したがって、プレオルソの方が効果が高いです。
また素材の違いですが、ムーシールドが硬く、プレオルソはやわらかいので、プレオルソの方が慣れやすいです。
プレオルソで、反対咬合をなおした後に、先進の子供のマウスピース矯正であるインビザライン・ファーストによって、永久歯をきれいに並べます。
プレオルソやムーシールドは、反対咬合をなおせますが、歯をきれいに並べることはできません。
顎を広げて、永久歯のはえるスペースを作りながら、歯を3次元的にコントロールできるインビザライン・ファーストを使うことによって、永久歯をきれいに並べることができます。
写真は、インビザライン・ファーストのアライナーです。
これを20時間、歯に付けます。
透明ですので、写真でわかるように、まったく目立ちません。
また、とても薄いので、違和感が少ないのです。
プレオルソを使ったあとに、これを使いますので、プレオルソより違和感が全然少ないので、子供達に好評です。
島田歯科医院では、プレオルソとインビザライン・ファーストのハイブリッド矯正により、歯を抜かない小児矯正を実現しています。