私は大学病院で矯正科に所属していました。
歯を抜いて、ブラケットという矯正装置を歯につけて、それにワイヤーをつけて矯正治療をしていました。
キレイな歯並びになるのですが、後戻りが必ずあります。
その後戻りを防ぐために、リテイナーを長期間使うことになります。
また歯を抜いてなおしますので、前歯が引っ込んだ状態になる場合が多く、何か口元がさびしい感じになってしまうと思っていました。
また、歯を抜いて歯を並べますので、口の中が狭くなりますので、舌がきゅうくつになり、違和感が起こってしまう場合もありました。
それは、歯をワイヤーで、無理やりにキレイな歯並びにしますので、本来の姿でないと思っていました。
体の中でできた永久歯がきちんと並ぶのが本来の姿ではないかと思い、歯を抜かない小児矯正治療を目指すようになりました。
できれば歯を抜かない矯正治療をしたい。
小児矯正を勉強することにしました。
実は、歯科医師である私の父が小児矯正を行っていました。
父は、東京歯科大学を卒業すると（祖父も私も東京歯科大学卒業で、島田小児歯科・矯正歯科は祖父が昭和元年に開業して私で三代目です）組織学教室で、永久歯の発生学を研究して、学位（博士号）を取りました。その時に、乳歯を動かすとその下にある永久歯も同時に動くことを発見したのです。
父は、それから、歯列育形成（床矯正）というプレートを使って、顎を広げて、永久歯のはえるスペースを作り、キレイな歯並びにする小児矯正を行ってきました。
私も父により、歯列育形成の治療を受けましたので、50年以上も前から父は小児矯正を行っており、日本で初めて小児矯正を行ったことになります。
そして、私も父が創始者である歯列育形成を30年前から勉強して、小児矯正を行ってきました。 父が発足した歯列育形成研究会も発足時から理事も務めています。

30年前から、小児矯正を行い、日本矯正歯科学会と日本小児歯科学会に参加し、あらゆる小児矯正の研修を受けましたので、歯列育形成だけでなく、床矯正、プレオルソ、マイオブレイス、マルチファミリー、SH療法、インビザラインなど、日本で行われている小児矯正治療のほぼすべてを習得しました。
その結果、子供の歯並びの状態に合わせ、適切な治療を選ぶことができ、また併用するハイブリッド小児矯正により子供の歯を抜かない小児矯正が可能にすることができるようになりました。
島田小児歯科・矯正歯科の歯を抜かない小児矯正は高く評価され、小児矯正は30年間以上の実績があります。
また、インビザライン・ファーストは圧倒的な症例数を誇っています。

インビザライン・ファーストとは、米国アライン・テクノロジー社によって開発された小児向けマウスピース型矯正のことです。
アライン・テクノロジー社は、1999年米国にて「インビザライン・システム」をスタートさせました。透明で目立ちにくく、取り外し可能な新しい矯正治療は、世界中に広がり、1,200万人の患者様が治療を受けられております。
元々、インビザラインは成人向けのマウスピース矯正でしたが、「インビザライン・ファースト」として、小児向けのマウスピース矯正が開発され、2019年4月より日本でスタートしました。
当院ではいち早くインビザライン・ファーストの取り組みを始めております。