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いつから始めるべき?インビザラインファーストのメリット・デメリット、条件や期間は?

インビザラインファーストは、小児の歯列矯正治療のための新たなアプローチです。早期に対応することで歯並びの問題を解決し、発育途中の歯列を適切に導くことができます。しかし、「いつから始めるべきなのか?」「どのような条件で適用されるのか?」「矯正期間はどのくらいなのか?」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。今回は、これらの疑問について解説していきます。

 

 

インビザラインファーストとは?

インビザラインファーストは、特に6歳から10歳の間に生じる歯並びの問題を修正するために開発された、透明で取り外し可能な矯正装置です。従来の矯正治療とは異なり、目立ちにくく、また、食事や歯磨きの際には装置を取り外すことができるため、生活への影響も少ないという特長があります。治療期間は最大で約18ヶ月だと言われています。インビザラインファーストだけで矯正治療が終わることもありますが、成人矯正まで行う必要がある場合もございます。

 

インビザラインファーストのメリット・デメリット

●メリット1

マウスピースは取り外すことができるため、口腔内も矯正装置も清潔に保てることが1つめのメリットです。むし歯のリスクを減らすことができます。治療前と同じように歯を磨くことができ、また装置自体も専門の洗浄剤を使って洗うことができます。

 

●メリット2

2つ目のメリットは、薄くて滑らかな素材を使用しているので、クラブ活動やスポーツ、楽器演奏などをしている時もストレスにならず、また口内を傷つける心配もありません。

 

●メリット3

最先端技術を用いて歯の動きを予測し、綿密な治療計画を作成することができます。これにより、治療結果をイメージしやすく、親御さんも安心して治療を進めることができます。

 

●デメリット1:自己管理能力が求められる

矯正装置を定期的に取り外し、清掃することが必要となります。これは、特に子供にとっては大きな自己管理の負担となる可能性があります。また、治療期間中は1日20~22時間は矯正装置を装着していなければならないため、習慣化が難しい場合は治療期間が長引く可能性も考えられます。

 

デメリット2:費用

インビザラインファーストで矯正治療を行う場合、通常80~100万円の費用がかかります。矯正治療の費用には、カウンセリング・矯正相談料、治療前の精密検査料、マウスピースの製作料、調整・管理料、保定装置料等が含まれます。矯正治療は保険が適用されないことが多いため、自費で費用を払わなければいけません。

 

デメリット3:治療の制限

重度の噛み合わせの問題や、一部の特定の矯正治療には対応していない場合があります。そのため、どのタイプの矯正治療が最適かを決定する際には、専門的な評価が必要となります。

 

インビザラインファーストの適用年齢は?いつから始めるべき?

インビザラインファーストは、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期(おおむね6歳から10歳)のお子さまたちを主な対象としています。この時期は、歯と顎が活発に動く大切なフェーズで、早期に歯並びの問題に対処することで、永久歯が正しい位置に生えるための土台を整えることができます。したがって、6歳から10歳の間に始めることをおすすめします。ただし、全てのお子さまがインビザラインファーストを使えるわけではありません。歯並びの状態や口腔内の衛生状態、矯正装置を適切に使用できるかどうかなど、歯科医師の診断によってはインビザラインファーストが適切な矯正装置ではないケースも考えられます。

 

 

インビザラインファーストを始めるための条件はある?

6~10歳のお子さまが対象ですが、条件は身体年齢ではなく歯の状態に基づきます。上記でも述べましたが、噛み合わせの問題、顎の成長状態、歯の発育状況によっては、インビザラインファーストが最適な治療法ではない場合があります。歯科医師による精密な検査を受けて診断してもらいましょう。

その他には、ケアとメンテナンスを継続できる自己管理能力もこの矯正治療においては不可欠です。お子さまが矯正装置を適切に管理し、指示された時間装着し続ける能力が必要だからです。また、歯科医師が治療の進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を調整するため、定期的に歯医者に通う必要もあります。

 

 

まとめ

インビザラインファーストは、お子さまたちの歯並びの問題を早期に解決する画期的な矯正治療方法です。その透明性と着脱可能な特性は、お子さまたちの生活の質を損なうことなく治療を可能にします。しかし、適切な使用と管理が求められ、治療費も比較的高価となります。そして、治療を始めるべき時期は、お子さま個々の状態によるため、専門的なアドバイスが必要となります。