「寝ているときに、ギリギリと大きな音がする」
「歯がすり減ってしまわないか心配」
「歯並びが悪いから歯ぎしりをしているの?」
お子さんの寝顔を見ているときに歯ぎしりが聞こえると、驚いてしまいますよね。毎晩のように音がすると、「早くやめさせた方がいいのでは」と気になる保護者の方もいらっしゃると思います。
子どもの歯ぎしりは、一時的にみられ、成長とともに減っていくこともあります。音がするだけで、すぐに治療や矯正が必要とは限りません。
一方で、歯が強くすり減っている、あごを痛がる、歯並びにも気になる点がある場合は、歯科で確認しておくことが大切です。日本小児歯科学会でも、こうした症状があるときには小児歯科への相談を勧めています。日本小児歯科学会
今回は、子どもの歯ぎしりと歯並びの関係、家庭で見ておきたいポイント、相談の目安をお伝えします。
子どもの歯ぎしりは、なぜ起こるの?
子どものお口は、乳歯が生えたり永久歯へ生え変わったりするなかで、かみ合わせも変化していきます。
日本小児歯科学会では、子どもの歯ぎしりには、かみ合わせの調整に関連してみられるものや、気持ちの緊張などが関係するものがあると説明しています。ただし、歯ぎしりの音だけで原因を決めることはできません。日本小児歯科学会
「ストレスが原因なのかな」「歯並びに問題があるのかな」と、ひとつの理由に結びつけすぎず、歯やあごの状態、日中の様子も合わせて見ていきましょう。
歯ぎしりをしていると、歯並びが悪くなるのでしょうか?
歯ぎしりをしているからといって、必ず歯並びが悪くなるわけではありません。また、歯ぎしりがあるという理由だけで、小児矯正が必要になるわけでもありません。
確認したいのは、音の大きさだけではなく、歯やあごに負担が出ていないか、かみ合わせに気になる点がないかということです。
歯ぎしりに加えて歯並びの問題や歯の過度なすり減り、あごの痛みがある場合は、歯科で状態を確認してもらいましょう。日本小児歯科学会
音よりも確認したい、3つのサイン
1.歯のすり減りや欠けが気になる
「前より歯が短く見える」「歯の先が欠けているように見える」と感じるときは、一度歯科で確認しておくと安心です。
乳歯のすり減りが、すべて異常というわけではありません。ただし、保護者の方だけで程度を判断するのは難しいため、変化が気になるときは健診で相談してください。日本小児歯科学会でも、歯が過度にすり減っている場合を相談の目安としています。日本小児歯科学会
2.あごや歯を痛がる
朝起きたときや食事中に、お子さんがあごや歯の痛みを訴える場合は、音がするだけの場合とは分けて考えましょう。
「あごが痛い」「噛むと痛い」といった訴えがあるときは、歯ぎしりだけが原因と決めつけず、むし歯など別の問題も含めて歯科で確認することが大切です。
3.歯並びや噛み方にも気になる点がある
受け口や前歯の重なりが気になる、前歯で食べ物を噛み切りにくい、片側ばかりで噛むなどの様子がある場合は、歯ぎしりのことと一緒に伝えてください。
それぞれが必ず同じ原因で起きているとは限りませんが、歯並びやかみ合わせを確認する際の参考になります。
片側ばかりで噛む様子については、こちらの記事でもご紹介しています。
片側ばかりで噛んでいませんか?子どもの偏咀嚼で見逃したくないサインを解説
家庭では、無理にやめさせなくても大丈夫です
寝ている間の歯ぎしりは、お子さん自身が意識して行っているものではありません。
音が気になるからといって、そのたびに起こしたり、「歯ぎしりをしないで」と注意したりする必要はありません。ライオン歯科衛生研究所の解説でも、寝ている子どもを起こして、無理にやめさせなくてよいとされています。ライオン歯科衛生研究所
まずは落ち着いて、歯の変化や痛みの有無を確認しましょう。受診するときは、「いつ頃から気づいたか」「どのくらいの頻度で聞こえるか」「痛みを訴えていないか」をメモしておくと、様子を伝えやすくなります。
歯ぎしり用のマウスピースは必要?
大人の歯ぎしり対策としてマウスピースを使うことがありますが、子どもにも同じように必要とは限りません。
お子さんは、あごの成長や歯の生え変わりが進んでいます。歯を守るためにマウスピースを検討する場合も、成長に合わせた確認や調整が必要です。ライオン歯科衛生研究所では、歯のすり減りがひどい一部のケースで使用することがある一方、成長に伴う作り替えや定期的なチェックが必要と説明しています。ライオン歯科衛生研究所
自己判断で市販のものを使い始めるのではなく、まずは歯科で必要性を確認しましょう。歯ぎしりから歯を守るためのマウスピースと、歯並びを整える矯正装置は、目的が異なります。
よくあるご質問
歯ぎしりの音が大きいだけでも、すぐ受診した方がよいですか?
音が大きいという理由だけで、直ちに治療が必要とは限りません。痛みや歯の変化がなければ、定期健診で相談する方法もあります。ただし、歯のすり減りやあごの痛みがある場合は、健診を待たずにご相談ください。日本小児歯科学会
歯ぎしりをしていたら、矯正で治りますか?
歯ぎしりがあるだけで矯正治療が必要になるわけではなく、矯正すれば必ず歯ぎしりがなくなるとも言えません。歯ぎしりへの対応と、歯並び・かみ合わせの治療が必要かどうかを、それぞれ確認することが大切です。
歯ぎしりをしている様子を撮影してもよいですか?
お子さんの睡眠を妨げない範囲で、短い動画や音の記録があると、受診時に様子を伝えやすくなります。記録を取ることを優先して、無理に起こす必要はありません。
歯ぎしりと一緒に、成長期のお口を確認しましょう
島田小児歯科・矯正歯科では、お子さんのお口を診査したうえで、歯並びの状態や年齢に合わせた小児矯正の方法をご案内しています。乳歯列から永久歯列までを見据え、お子さんの成長に合わせて治療計画を立てる方針です。矯正相談は無料で受け付けています。島田小児歯科・矯正歯科
歯ぎしりが気になる場合は、まず歯やあごへの負担がないかを確認することが大切です。そのうえで歯並びやかみ合わせにも気になる点があれば、小児矯正についてもご相談いただけます。
※歯ぎしりや痛みなどの診察と、無料の矯正相談は内容が異なります。ご予約の際に、気になる症状をお伝えください。
まとめ
子どもの歯ぎしりは、一時的にみられ、成長とともに減っていくことがあります。音が聞こえるだけで過度に心配したり、無理にやめさせたりする必要はありません。
ただし、歯が強くすり減っている、あごや歯を痛がる、歯並びにも気になる点がある場合は、一度歯科で確認しておきましょう。
「歯ぎしりがあるから矯正が必要」と考えるのではなく、今のお口に負担が出ていないか、成長に合わせてどのように見守ればよいかを確認することが大切です。
お子さんの歯ぎしりやかみ合わせが気になるときは、島田小児歯科・矯正歯科へご相談ください。