「うちの子、いつも右側ばかりで噛んでいる気がする」
「左右どちらかばかり使って食べているけれど、大丈夫?」
そんなふうに感じたことはありませんか。
食事のときに片側ばかりで噛むことを、偏咀嚼(へんそしゃく)といいます。すぐに大きな問題があるとは限りませんが、噛み方の偏りは、お口の使い方や歯並び、かみ合わせのサインとして見えていることがあります。
もちろん、少し偏っているように見えたからといって、すぐに矯正治療が必要というわけではありません。ですが、毎日の食事で続いている場合は、一度お口の状態を確認しておくと安心です。
今回は、子どもの偏咀嚼とは何か、どんなところを見ておくとよいのかを、小児矯正の視点からわかりやすくご紹介します。
片側ばかりで噛む「偏咀嚼」とは?
偏咀嚼とは、食べ物を左右どちらか一方でばかり噛む状態のことです。
たとえば、
- 右ばかりで噛んでいる
- 左に食べ物を寄せるクセがある
- 片方では噛めるのに、反対側はあまり使わない
- 食べるときのあごの動きがいつも同じ方向に偏っている
といった様子が見られることがあります。
日本歯科医学会の資料でも、子どもの口腔機能をみる際に、左右どちらか一方で極端に噛んでいないかという視点が含まれています。日本歯科医学会 (jads.jp)
片側ばかりで噛むのは、よくあることなのでしょうか?
子どもの食べ方には個人差がありますし、その日の体調や食べ物の硬さによって、一時的に片側を使いやすいこともあります。
そのため、1回や2回の食事だけで心配しすぎる必要はありません。
ただし、
- いつ見ても同じ側で噛んでいる
- 反対側をほとんど使わない
- 食べにくそうな様子が続いている
- 食べ方以外にも歯並びや口呼吸が気になる
といった場合は、単なるクセではなく、お口の機能やかみ合わせの特徴が関係していることがあります。
なぜ片側ばかりで噛むことがあるのでしょうか
偏咀嚼には、いくつかの背景が考えられます。
1.かみ合わせに左右差がある
歯の生え変わりの途中や、前歯・奥歯の当たり方によって、片方のほうが噛みやすくなっていることがあります。
子どもの歯並びは成長の途中で変化しやすいため、一時的な左右差が出ることもあります。
2.噛みにくい場所がある
むし歯やしみる歯、ぐらつく乳歯などがあると、無意識のうちに反対側ばかり使うことがあります。
「歯並びの問題かな」と思っていたら、実は別の原因が隠れていることもあります。
3.お口まわりの使い方に偏りがある
唇・舌・頬の筋肉の使い方や、飲み込み方のクセが関係して、噛み方に偏りが出ることがあります。
とくに、口呼吸や舌癖、低位舌などがある場合は、お口全体の使い方をあわせて見ることが大切です。
4.食べ方のクセが続いている
やわらかいものを好む、丸のみしやすい、食べる姿勢が崩れているなど、毎日の食べ方が積み重なって偏りにつながることもあります。
偏咀嚼と歯並びは関係がありますか?
片側ばかりで噛むことが、すぐに歯並びを悪くすると言い切れるわけではありません。
ただ、お口の機能に偏りがあるサインとして見ておくことは大切です。
島田小児歯科・矯正歯科の小児矯正ページでも、歯並びに悪影響を与えるものとして、口呼吸、低位舌、悪い嚥下の癖、舌癖、逆嚥下、指しゃぶりなどが挙げられています。島田小児歯科・矯正歯科
つまり、歯並びは歯だけの問題ではなく、
毎日の呼吸・舌の位置・飲み込み方・噛み方とつながっていることがあります。
そのため、偏咀嚼が気になるときは、「片側で噛んでいる」という一点だけで見るよりも、
- 口が開きやすくないか
- 舌のクセはないか
- 食べ方に他の気になる点はないか
- 歯並びや生え変わりに違和感はないか
をあわせて見ていくことが大切です。
ご家庭で見ておきたいチェックポイント
毎日の食事の中で、保護者の方が無理なく見られるポイントは次の通りです。
- 左右どちらか一方ばかりで噛んでいないか
- 食べ物をいつも同じ側に寄せていないか
- 口を閉じて噛めているか
- 食べるときに口が開いたままになっていないか
- 食べこぼしやむせが多くないか
- 前歯で噛み切りにくそうではないか
- 飲み込むときに唇やあごに力が入りすぎていないか
日本歯科医学会では、偏咀嚼だけでなく、咀嚼回数、嚥下、口唇閉鎖、口呼吸などをあわせてみることが大切だとされています。日本歯科医学会 (jads.jp)
こんな様子があるときは一度相談をおすすめします
次のような場合は、一度歯科医院で相談してみると安心です。
- いつも同じ側でばかり噛んでいる
- 反対側ではほとんど噛まない
- 噛み方に偏りがあり、食事に時間がかかる
- 丸のみや食べこぼしも気になる
- 口呼吸、お口ぽかん、舌癖もあわせて気になる
- 歯並びや生え変わりにも不安がある
食べ方や話し方が気になる場合は、まずはお口の機能の面からみていくことが大切だと日本小児歯科学会も案内しています。すぐに矯正治療を始めるかどうかではなく、まず今の状態を知るために相談することにも十分意味があります。公益社団法人 日本小児歯科学会
ご家庭でできる工夫はありますか?
偏咀嚼が気になるときは、まず日々の食事の様子をやさしく観察してみることが大切です。
たとえば、
- 姿勢を整えて食べる
- 急がせすぎない
- 一口の量を詰め込みすぎない
- 前歯で噛み切る機会を無理のない範囲でつくる
- 「反対でも噛んでみようか」と軽く声をかける
といった工夫はできます。
ただし、強く注意しすぎると、食べること自体が嫌になってしまうことがあります。
大切なのは、責めることではなく、変化に気づくことです。
島田小児歯科・矯正歯科では、お口の機能と歯並びの両方をみながら相談できます
島田小児歯科・矯正歯科では、小児歯科医による小児矯正を行っており、1期治療を中心に、永久歯に生え変わるまでにきれいな歯並びを目指す考え方が示されています。島田小児歯科・矯正歯科
また、インビザライン治療への取り組みが評価され、プラチナエリートステータスに認定されています。
小児矯正の費用は、乳歯列から永久歯列までを見据えた総合的な費用として案内されており、途中で追加料金が発生しない一律88万円(税込)です。
矯正相談は無料、検査・診断料は11,000円、調整料は4,400円/回で、現金のほかクレジットカードやデンタルローンにも対応しています。島田小児歯科・矯正歯科
まとめ
子どもが片側ばかりで噛んでいると、「クセかな?」で終わってしまうこともあります。
ですが、偏咀嚼は、お口の使い方や歯並びのサインとして見えていることがあります。
もちろん、すぐに矯正治療が必要とは限りません。
ただ、口呼吸や舌癖、飲み込み方、生え変わりなどが重なっていないかを、早めに確認しておくことはとても大切です。
毎日の食事は、保護者の方がお子さまのお口の成長に気づける大切な時間です。
「いつも同じ側で噛んでいるかも」と感じたら、その感覚を大事にしてみてください。
ご相談をご希望の方へ
片側ばかりで噛む、食べ方が気になる、歯並びとの関係が心配。
そんなときは、お気軽にご相談ください。
島田小児歯科・矯正歯科では、歯並びだけでなく、口呼吸や舌癖、飲み込み方なども含めて小児矯正の相談を行っています。
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